ふらふらドイツ暮らし

地に足つけたい日本人がドイツでいろいろ書きます。

ドイツ人彼氏パパママと行く南ドイツ1週間旅① エピローグ

今回の旅行の経緯はこちらに書いてあります。

bibi-tabu.hatenablog.com

こんにちは、びびです☺︎

9月終わりから10月初めにかけて行ってまいりました今回の旅行では、念願だったドイツ南部を訪れることができました。彼氏ママの圧倒的なリサーチ力で観光名所を隈なく回り、昼と夜は全て外食でドイツ料理をこれでもかと食べ、充実しっぱなしの7泊8日の旅行だったわけですが、今日はそんな旅の初めに私を襲ったちょっとしたピンチについてここで共有させてください。

 

9月28日の午前、快晴の空を仰ぎ、私たちはパパの運転する車で家を出ました。

1日目の目的地はノイシュヴァンシュタイン城。家からお城まで約500km、5時間半の長いドライブの始まりです。これから始まる旅行に胸を躍らせていたのも束の間、

なんと旅行開始5分で車酔い。しかも変な汗が出てくる結構きつめなやつ。

青色に反射するスポーツサングラスをつけた彼氏パパ、見た目さながらに運転も超ワイルドなのです。アウディを華麗なハンドル捌きで乗りこなしていて超かっこいいのですが、私の三半規管には少し刺激が強かったようです。そういえば車に乗ったの半年ぶりくらいか…?乗り物に酔う事が滅多にない私は、予想外のアクシデントに1人で静かに狼狽えることしかできません。わ、私だけ気分悪いのか?他に被害者はっ!?横目で同乗者をチェックします。

横に座っている彼氏はいたって平気そうです。助手席に座っている彼氏ママに目をやると、

え〜!本読んでる!ガッツリ下を向いて何やら分厚い本を読んでいます。猛者です。彼氏ママ猛者。パパは普通に運転してるし、どうやら車酔いに苦しんでしるのは私だけのようです。

今、ここで車酔いであることを白状したとしたら、彼氏のご両親のことなので心配してすぐ止まってくれるでしょう。十分すぎる休憩も与えてくれるに違いありません。しかし、まだ超長距離ドライブはほんの序の口です。この程度で休憩を欲しているようではいつまで経っても目的地に着けませんし、ご両親や彼氏に心配をかけたくもありません。

 

「大丈夫、私ならできる。」

 

ここぞという場面ではないだろうに自己肯定感を発揮し、私は5時間半500kmの道のりを車酔いと闘うことに決めました。ピンチはチャンス。題して"三半規管強化特訓"です。私はひたすら窓から遠くの景色を見て、じっとしていました。耐えて耐えて、時が過ぎるのを待ちます。気持ち悪さが増したら、出発前にもらった500mlの水を少しずつ大事に飲んで、精神を落ち着かせました。

時々、今度は本をスマホに持ち替えて下を向いていた彼氏ママが、

「これ今日行くところのホームページなんだけど〜…」

「そういえばこの前同僚が猫の写真送ってきたのよ〜」

と後ろを振り返って私と彼氏にスマホを見せてくれるのでそれを平然を装って見るという集中強化特訓イベントもありましたが、なんとかこなしました。

 

こうして、耐え続けた私。

5時間半の長い特訓もついに終わりを迎えました。

特訓の成果として、忍耐力に磨きがかかり、強靭な三半規管を手に入れることに成功しました。(そのおかげかその後の運転では車酔いになりませんでした。すごい!)ノイシュヴァンシュタイン城に着いて車から降りた時の新鮮な空気が、私を労ってくれているような気がしました。よくやったぞ、私(歓喜)。

結局彼氏にもご両親にも言わなかったので、ここで伝える事ができてよかったです。車酔いに苦しんでいるだけの文章なのに、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

というわけで、南ドイツの旅、始まりです!!