ふらふらドイツ暮らし

地に足をつけたい日本人がドイツで思ったこと言ったり言わなかったり。

言語学校で知り合ったシリア人の話

こんにちは、びびです☺︎

ドイツに来てはじめの2ヶ月ほど、ドイツ語を学ぶべく言語学校に通っていました。

週5日、午前9時から12時半まで。授業は主にZoomで行われていたので、ドイツ国外に住む生徒さんもたくさんいました。授業はかなりアクティブ・ラーニング形式で、発言の機会が多かったり、ブレイクアウトセッションで小人数グループに分かれ、お題について話し合ったり。お題についての議論が早く終わったら、残りの時間はみんなで世間話をしたり、母国について話したり、他の生徒さんとコミュニケーションをとれたのも楽しかったです。

2ヶ月という短い間でしたが、様々な背景を持つ生徒さんと知り合うことができました。

ドイツの大学に進学したいインド人の男の子。二児の母で、働きながらドイツ語を学ぶスペイン人ママ。親戚がドイツに移住し、自分も一緒に住むためにアフリカの小さな島からやってきた女の子。ドイツで職を得ることを目標にしているウクライナ人の弁護士さん。

中でも印象に残っているのが、私と同い年のシリア人の女の子です。授業中も積極的に先生に質問し、とにかく意欲のある子でした。その子と話した時、病院で働いているけど、シリアではどんなにたくさん働いても月に10€(1600円ほど)しか稼げないのでドイツで働きたいと言っていました。医師という仕事で月給10€の事実に驚いたのを覚えています。「シリアは私の故郷だけど、ここでは本当の『生活』は送れない」とも言っていました。

私のように、ただ言語を学びたい人は割と少数で、仕事や生活が懸かっているからドイツ語を習得しなければならないという生徒さんがかなり多い印象でした。そういった事実を身をもって知ることができた点でも、言語学校に行ってよかったと思っています。

しかしながら、ドイツ国内ではシリアやアフガニスタンなどからの移民に対する不満が大きくなっていて、極右翼政党を支持する人が増えているという現状もあるのですが、それはまた後日書きたいと思います。

ではまた。